市民活動支援センターとJCの役割
伊 藤 信 吾 (理事長)
市民活動促進センターはいわゆる「NPO支援センター」であります。
NPO支援センターは、NPO団体(市民活動団体)のために、
情報を提供し、場所を用意したり、コピー機や印刷機を安く提供したり、
講習会をやったり、アドバイザーがアドバイスをしたりします。
その他、センター主催で公開セミナーを行ったり、市民活動促進の
ための市民ファンドを設立したり、市民活動促進のために各種提言を
行ったりするセンターです。
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前提として、NPOとは何かについてお話します。
NPOとは、Non-profit Organization(非営利団体)の略です。
ただ、私の考えるNPOとは、親睦団体、学習団体とは
違い、社会に関わる市民活動をしている団体を意味すると
思います。単なる親睦団体(同窓会)はNPO団体ではありません。
NPO法人とNPOとは違います。ただ、法人格を持っているかどうかは
副次的な問題で、法人格がなくてもNPOには違いありません。
NPOは利益を追求しません。
企業は利益を追求します。利益のために資金を集めます。
NPOはアイデアと情熱に人があつまる場所です。それが
採算がとれる場合には、企業形態をとります。
いままでは採算がとれない場合には、それまでですが、
これからは、NPOという器のもとアイデアと情熱を実践することが
できます。
アイデア(個性)と情熱のない企業は山ほど有りますが、
それらを有していないNPOは皆無です。
NPOは単なるボランティアとも違います。NPOは
強烈な個性と情熱と行動力があるものです。
例えば、
○家庭内暴力を受けている女性を守る場所を提供するNPO団体
○ホームレスを支援するNPO団体
○丹沢の山林を守るNPO団体
○相模原の基地の動向を監視するNPO団体
等、多くの団体があります。
ご理解いただけますでしょうか。
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次に、何故、今、NPOなのかです。
根本的には、世の中がダイナミックに変わっているこの時代に
必然的にNPOが登場した背景があります。
従来の世の中は、レールがあり、また行政の作る枠組みの中で
ひたすら、NO1を目指す社会でした。個性や情熱は正当に評価
されておりませんでした。
個性や情熱を持つ人間は、それらをレールの枠内で実現するか
あるいは、趣味の世界の中で実現するしかありませんでした。
しかしながら、不況が長く続き、そのような守られた社会が
次々と崩壊しております。
私は、或意味、世の中が、NO1を目指す社会から オンリーワンを
目指す社会になりつつあると思っております。
というか、ならなければいけないと思っております。
その象徴が、企業ベースでいえばベンチャー企業であり、
非営利ベースでいえば、NPO団体なわけです。
市民活動が正当に評価される時代になったわけです。
少し前までは 市民活動=反体制・変わり者・共産主義
というイメージがありました。
しかしながら、NPO法(特定非営利活動促進法)が施行
されていらい、市民活動のイメージが正当に評価されつつあります。
阪神大震災でのボランティア活動のめざましさが
この法律の制定を促し、また市民活動のダイナミックさが認識
された契機だと言われております。
また、インターネットによって、個人が自由に情報発信ができる
時代になったのも一つの契機だと思っております。
なお、NPOというのは社会に関わる責任を分担するだけの
覚悟が必要な団体です。単なる反対、単なる趣味の団体
ではありません。
ある意味、行政はNPO団体に期待しているところもあります。
行政の硬直さをうち破るだけのエネルギーがあるからです。
NPO関係者にあうと、本職が役所の人であるケースが
多くあるのにびっくりします。役所の仕事にあきたらずNPOを
設立する人が多いようです。
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さて、本題ですが、NPO支援センターが相模原に
できます。
支援センターというのは、
○公設・公営(箱も中味も行政)
○公設・民営(箱は行政、中味は民間団体)
○民設・民営(箱も、中味も民間)
○公設・市民運営(箱は行政、中味は市民の運営)
と別れます。
NPOの理念からすれば、公設・公営というのは
避けたいものです。
相模原のNPOの中心となるべきセンターが
行政のみの運営というのは全く噴飯ものです。
行政の中立公平さと資金力、市民運動のダイナミックさを
兼ね備えるためには、どうしても
公設・民営であるべきではないかと思います。
(運営が収益をあげるのであれば、民設・民営も望ましいのですが・・・)
そこで、相模原の支援センターですが、
行政のトップダウンで、作ることになりました。
ここで、相模原市民が「市民運営」をするだけの
情熱と気概があるかどうかが問われるところです。
鎌倉や多摩では、行政が集めた市民懇話会で、
市民が市民運営を強烈に主張し、実現しております。
海老名や横須賀では公設・公営でスタートし、現在まで
市民の運営は実現しておりません。
先日、鎌倉のNPOセンターに行ってきて、
その運営が軌道にのり、多くの市民が市民活動の拠点として利用
しているのを見て、ある種の感銘を受けました。
60万都市の相模原で漫然と公設・公営になってしまったら
相模原はほんとうにつまらない街の烙印を押されることに
なります。
ここは、勝負どころだと思っております。
どこまでやれるかの結果はともかく、やれるだけのことは
しないとJCではないと思います。
問題は、行政側ではありません。
我々市民側が「市民運営」をするんだという意思があるかどうかです。
その熱意と行動力があれば、行政は絶対に「市民運営」を指示してくれる
と思っております。
現在、いろいろなつてを頼って、市民団体の方と会っております。
10団体くらいが、この問題に対する責任感と行動力を備えれば
十分にやっていけると思います。

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