理事長挨拶

義見 亮太

公益社団法人 相模原青年会議所

第52代理事長義見 亮太

巻き起こす!「相模原TREND」

~すべての変革の源流は我にあり~

2017年度 理事長所信

【はじめに】

日本は戦後の経済復興から現在に至るまで、先人達の弛まぬ努力と情熱によって創りあげられてきました。私たちはその恩恵を受けて、今を生きています。
私たちの生活は、特別なことを望まなければ、ある種、幸せに生きることができる成熟した社会になったのかもしれません。しかし、今の世の中では、現代の立役者であるお年寄りに敬意を払うどころか、平気で騙すような詐欺が横行し、親が子を殺し、子が親を殺すような目を覆いたくなる凶悪犯罪が後を絶ちません。時代が進化したとはいえ、私たち人間社会の問題を挙げれば尽きることなく、あまりにも心痛む酷い出来事ばかりであると思うと同時に、すべてが私たちの創り出している社会の一部であることを重く受け止めなければいけません。
現代を築き上げてきた先人達が想像していた世の中となっているのか。今の世を見てどう思うのか。また、未来の希望である我が子をはじめとする子どもたちに、この先の未来をどう見せていかなければいけないのか。 我々青年の責任は大きいのです。
私はJCと出会うまで、学校教育で教わることと世の中の現実に少なからず矛盾を感じながらも、当事者意識が無く、どこか無関心で何も行動を起こすことなく生きてきた一人の人間でした。しかし、JCに入会してから、多くの経験や様々な立場から世の中への不満や疑問、まちの課題に真正面から立ち向かっていく多くの先輩や同志達の姿を見てきたことで、その当事者が自分であるという自覚は勿論のこと、何事にも率先して行動することによって、今の時代を築き、次の世代へつなげていくのは、他の誰でもなく、我々JAYCEEであるという確信が、私の強く太い信念となっています。この意識変革はJCの大きな役割のひとつでもあり、ひとりでも多くの青年がそれぞれの住むまちで、それぞれの歩幅で出発点に立ち、自らの社会に果たす役割に気付く為の機会でもあります。今、私たちが立っている場所は、祖先、家族、仕事、まち、未来、何ひとつ欠けても、自分という存在は無く、そのすべてが重なり合った点です。自分の為だけでなく、世の為、ひとの為に尽くすことこそ「今を生きる」青年としての責任なのです。

【自分づくりから始まるまちづくり】

今の私たちにとって一番大切なのは、己を律することです。ただ「知識」を詰め込んだだけの理屈っぽい頭でっかちの人間では、地域や市民から必要とされることはなく、そんな魅力のないリーダーには説得力を持ち合わすことは不可能です。JC活動を通して、確かな「見識」とそれを支える「胆識」を体得し、揺るぎない強く太い信念を持つことから、理想とするまちづくりを始めていきましょう。私たちJAYCEEが、このまちを、この国を、「明るい豊かな社会」へ導いていきたい。それは、一人の力では程遠い理想なのかもしれません。しかし、いつの時代も、意を決した「一人の覚悟」が時代の先駆者となり挑戦し続けることで変革を生み出してきました。たとえ、一人で出来ることには限界があったとしても、私たちJAYCEEが「志をひとつ」にすれば、不可能が可能になります。何よりも、志を立てた先に、未来があるからです。JC活動を通して、一生を変える一瞬を体験して欲しい。己を律し強く太い信念を持ち、新たな一歩を自らの意思で踏み出して欲しいと心から願います。

【未来を育む】

まちの未来、国の未来を担う子どもたちが、失敗を恐れずに夢や目標を持ち、それに向かって逞しく歩んでいく事が大切です。その為には、私たち大人が力を合わせて子どもたちの可能性を拡げ、挑戦する勇気を芽生えさせ、目標に向かって仲間と活き活きと切磋琢磨し、大きな達成感や喜び、また挫折を味わったその先で何を得られるのかを感じられる機会を創出していきます。
地域教育は、地域に生活する全ての人が教育者となり、多くの世代の人と触れ合うことのできる総合的な教育環境が整っていることが望ましく、地域の子どもに対する関心さえあればどんな環境でも優れた教育環境となります。まずは、学校での授業の他に放課後や土曜日、日曜日、祝日、夏休みなどの時間を有効に使い、社会経験の豊富な地域の方々や私たちJCが積極的に子どもたちのために行動を起こし、子どもたちの豊かなこころの成長をサポートしていくことに継続的に取り組んでいきます。そして、そこで相模原市内の小・中学生に向けて日本青年会議所のもつ様々なプログラム等を活用していきます。活用するだけでなく、相模原青年会議所独自の地域性に合ったプログラムを作成するとともに、インストラクター制度の構築を推進していきます。
地域は、多くの世代が存在し、何もかもが詰め込まれている小さな社会である。だからこそ、ここでたくさんの社会実践を行い、様々な体験から肌で感じて学びとっていくことが重要です。さらに、ここで地域の風習や歴史を学び、昔の人の智慧を学ぶことで、古き良き日本のこころが世代をまたいで継承されていきます。
2011年の東日本大震災直後、被災地の人々の行動や支援する人々の行動が総じて、世界から賞賛を受けました。私たち日本人が当然の如く出来る行動に他国の人々は驚嘆しました。その根本的な違いは民族としての歴史に基づいた価値観であると思います。今こそ私たちがどのような歴史・道徳心・価値観を培ってきた民族であるのか、未来を担う子供たちに伝えていかなければなりません。子をもつ親として、地域社会を構成する責任世代としての義務を果たし、日本が誇る「日本固有の美徳」を子どもたちに伝える運動を推進して参ります。

【地域経済】

私たちJCは、活動するための会議体として存在し、運動によって地域社会に影響を与えています。そして、JCに送り出して頂いている会社・企業側は、メンバー一人ひとりが青年経済人として地域・社会・企業のリーダーとたりえる人材育成を求めています。私たちはJCメンバーである以前に、企業経営にも携わる一人の企業人でもあります。会社があってJC運動が出来るのであって、JCに在籍しているからこそ企業をより発展させ、地域経済を活性化させる責務があると考えます。その為には、企業の業績を上げることのみを目的とするのではなく、地域社会と共に生き積極的に地域貢献活動を行い、企業価値を高めていく運動を展開していきます。そして、地域課題を解決する為に経営的手法を用いて事業形態を構築し、社会貢献できる人材(社会起業家)を育成していきます。また、私たちの経済活動拠点でもある相模原市でも、生産年齢人口の減少、産業構造・雇用形態の変化、人材不足という様々な課題が迫ってきています。この現状を様々な視点から分析し、「市民」、「行政」、「他団体」と連携して、多くの人や企業から「選ばれるまち」となるための取り組みを進めていきます。
現在、相模原市ではリニア中央新幹線の新駅が設置される橋本駅周辺と、相模総合補給廠の一部返還地等の早期利用や小田急多摩線の延伸に取り組む相模原駅周辺を一体とした新たな拠点づくり等、全国でも有数の大規模プロジェクトが、同時に進行しています。こうした相模原市が持つポテンシャルを最大限に活かし、市長が掲げる「人や企業に選ばれる都市づくり」を私たち相模原JCが率先して進めていく為にも、本年も相模原市長をお招きし、地域経済の未来について意見交換をして参ります。

【相模原TREND】

私たち相模原JCは、地域の未来を見据えながら様々な社会情勢に柔軟に対応し、これまで以上に地域が活性化する運動を率先して展開しなければなりません。私は、その一つの鍵が地域資源であると考えます。地域資源とは、地場産業、産物、芸術、文化、歴史、風習、スポーツ、人材等と様々なヒト・コト・モノから構成されています。私たちの活動エリアは、豊かな自然をはじめ、充実した様々な都市機能の発展が見込まれる恵まれた環境です。この中には、まだ見ぬ未知の地域資源(地域の魅力)が眠っています。このまだ見ぬ地域資源を私たちの手で発掘するだけではなく、既存の常識にとらわれない「よそ者、わか者、ばか者」の視点を取り入れ、発掘し磨き上げることで地域経済活性化への新たな糸口として参ります。私たち相模原JCが、これまでに発掘してきた地域資源とは違った視点で、市民や若者の理想やニーズから掘り起していきたいと考えます。また既存の地域資源に対しては、例年開催してきた事業をいま一度検証し、様々な角度から見つめ直すことで、更なるシビックプライドを醸成し、市民の方々から求められる資源へと磨き上げて参ります。これらの運動の結果を市民や行政、他団体の方々に共感いただくことでJCTRENDが巻き起こり、地域そのものの良さを再確認するものとなり、関わった方々のシビックプライドが醸成され、やがて地域経済に恩恵をもたらす相模原TRENDを生み出します。
いつの時代も先駆者であるJCが、既存の価値にとらわれず複数の視点で、社会にある組織・文化・地域コミュニティー・既存のルールすべてに問い続け挑戦することで、まちの新たな魅力を創造し、TRENDを起こしていくと確信しています。

【JCへの入口と出口】

私たちは、JCという組織に誇りと自信を持っているのだろうか。JC運動に可能性や価値を感じているだろうか。地元相模原に誇りを持って生きることの重要性を訴える団体として、まずは帰属する組織にプライドを持たなければ、説得力を持つことができません。会員拡大というのは、所謂相手を口説く・説得することに他ならないのであって、それ以上でもそれ以下でもありません。JC運動に自信を持って語れる人間であれば、また、各々の生き方に強く太い信念を持っている人間であれば、自ずと説得力が身に付き言霊が宿ります。そしてそこに情熱を注ぎ込むことで、ひたすら一生懸命に相手を説得することができます。そんなJAYCEEを一人でも多く育むことで全員拡大を目指します。
青年会議所は、20歳から40歳までの単年度制の中で様々な機会が与えられます。現役での機会を存分に活用して学び、卒業を迎えた後は、同じ学び舎で過ごした同志として自らも運動に参画しつつ、後進を育て理念を共有する同志を増やして頂きたい。そのためにも卒業された方々との協力・連携体制をより強固にする必要があります。JCという組織の本当の素晴らしさは、JCを通じて活躍したJAYCEEが、JCを巣立ってからも現役の時と変わらず、さらにそれ以上に本気で社会や地域と向き合い、自分の人生にかけてたくさんの足跡を残してきたことにあります。名もなき数多のJAYCEEが、JCで身に付けた思想や哲学を身に纏い、その後の人生で果敢に発揮することが、JCの最も誇るべき価値だと確信しています。
毎年、多くの新入会員に入会をして頂いております。様々な事情や環境を持つ方々が何らかのきっかけで、この相模原青年会議所の門を叩いてきています。新しく入会される方々は何を思いこの組織に入ることを決めたのか、どのような期待と不安を持って一歩を踏み出したのか、自らが入会する時はどのような気持ちであったのか、新しく同志となる方々にしっかりと心を寄せて迎え入れ、正しく導くことは、僅かばかりでも先に入会している者としての務めです。そして、新入会員だけでなく入会から十数年経つメンバーであっても、常に青年の気概を持ち、卒業する最後の瞬間まで、真摯に誠実に学び成長し続けて頂きたい。それこそが入会から今日まで、支え導いていただいた先輩諸氏や、これまで支えて頂いた方々へのご恩返しになると思います。
青年会議所は青年期という限りある時間の中で苦悩、苦労を仲間と共有し修練を積む場所です。お互い切磋琢磨し創出された事業はやがて市民を巻き込んだ運動へと発展し、メンバーはその経験を活かし、地域を牽引するリーダーへと成長します。そのためにはメンバー一人ひとりが「個」のスキルを高め、修練を重ね、仲間と共に大きく成長することが重要な要素となります。また、日本青年会議所が提供する長い歳月によって洗練された研修プログラムにも注目し取り入れることで、どの組織でもメンバーがリーダーシップを発揮できる人材へと変貌を遂げていきます。現在の相模原JCに必要な研修プログラムをしっかりと選択し、実践することでメンバー一人ひとりの資質向上につなげ、相模原JCの基盤を底上して参ります。

【強く太い絆】

共に切磋琢磨する同志であるメンバーは、一体どれほど分かり合えているのか、相模原をより良く導く同志として、志を同じくしていると確信できているのか、組織というものは在籍する人数が増えれば増えるほど組織内部の意識・情報の共有は難しくなります。相模原JCは関東でも3番目に会員数が多いLOMとなりましたが、それに比例した意識の高さと運動の発信力を持ち合わせているかは疑問に感じるときがあります。今後のJC運動をより強く大きく展開するためにも、メンバー同志の交流を深め、絆を更に強く太くしていく必要があると考えます。また、青年会議所で学んだことを青年会議所の事業や活動でだけでなく、家族や会社、自らの大切な人へ伝える努力をして頂きたい。身近な方々に自らの成長を示すことは、日々支えて頂いている方々への感謝の形であり、学び得たもので人や地域に貢献することが青年会議所の運動です。この組織に溢れる全ての機会を活用し、自らを磨き、他者を輝かせる強く太い信念を持ったJAYCEEが多く育つことで、活気ある相模原JCを目指します。

【JCのリーダーから地域のリーダーへ】

JCの存在意義は明るい豊かな社会の実現に向けてJC運動を展開していくことです。それに加えて地域で活躍するリーダーを育成していくことでもあります。私が考える優れたリーダーは、理念やビジョンを自ら考え、また生み出し、それを語り、行動する人だと思います。たとえ誰かに知恵は借りたとしても、最後まで人に任せず、自ら理念やビジョンを考えだし率先して行動する人間の言葉には力があります。そのようなリーダーが人を惹きつけ、また周りの人が動きます。会社や団体において組織は重要であり、組織の中で役職を任され担いを全うするために、リーダーはチームを目的に向かって走らせなければなりません。また、チームが目的を達成する過程の中でどのような困難が立ちはだかろうとも、リーダーは英知と勇気と情熱を持ってその局面を乗り越えていかなければなりません。本年度も、新しいリーダーを生み出す機会として、理事選挙に向けた公開演説会を開催します。立候補者がリーダーとしての覚悟や夢を語ることで成長していきます。また、立候補者を応援する仲間も、立候補者の想いをメンバーに伝えていく事で成長の機会となります。そして、青年会議所活動で培った知識と経験がリーダーとしてのスキルを磨き、地域を輝かせるリーダーとなっていきます。

【全てとつながる運動組織】

相模原青年会議所の運動が始まって51年が経過した今、私たちの行ってきた運動はどれだけ市民に浸透しているのだろうか、私たちの運動は青年会議所の名前を周知することだけが目的ではありません。地域や社会に良い影響を与えているのであれば、自然と認知されていくのが当然であります。私たちが活動や運動を行う際には、地域社会の持つ問題や課題を中立の立場で受け止め、様々な視点から正しく分析し取り組むべき事柄を抽出する必要があります。本年で開設して5年目となるサポーターズクラブをさらに拡大推進し、市民の声に耳を傾け常に双方向で受発信できる体制を構築していきます。
私たち青年会議所は、多くの地域の人々とのつながりの中で活動や運動をさせて頂いているという事をしっかりと認識しなければなりません。また、活動内容が不明確な組織であってはなりません。迅速かつ分かり易い広報活動により、各委員会が打ち出す提言、事業などの活動を様々な広告媒体、メディアと有機的に連携し拡げていくことが大切です。また、行政や地域の諸団体、各地会員会議所から発せられる情報をメンバーすべてに情報提供する事も大切な活動の一つです。青年会議所が推進する活動は、地域市民への発信力が伴う事で運動へと昇華し、地域に変革を起こします。メンバー一人ひとりの知識と見識を深めるためにも効率的で戦略的な広報活動を推進し、多くの情報を受発信し続けていく事で私たちの存在や、活動の中にある志を拡げていきます。

【自ら掴み取る機会】

青年会議所の魅力とは何だろうか。私は青年会議所の最大の魅力は「機会」であると考えます。「機会」は個人の持つ可能性、組織が持つ可能性、地域や国が持つ可能性を引き出すことを常に与え続けてくれます。相模原青年会議所においても、日々の活動や運動を通じて提供される機会だけではなく、渉外事業や出向という機会を自ら掴み取ることで、自らの様々な可能性を引き出すことができます。
私自身、入会してまもなく日本JCの事業である京都会議に参加した時のことを、今でも鮮明に覚えています。全国から1万人以上の青年経済人である同志たちが集まり、一人のリーダーの所信演説を聞くことに驚嘆しました。そこで見るもの、聞くこと、すべてに衝撃を受けました。一人のリーダーの求心力、集合体となった青年の力、ほとばしるエネルギー、JCの持つ潜在能力、全国規模の圧倒的なスケール感、そして、このようなJCという組織を創り上げてきた先輩諸氏に畏敬の念を抱きました。それから年数を重ねるごとに、違った視点で渉外事業をみている自分がいます。設営の仕方や、他LOMの行動、他の地域の情報や手法、得るものすべてが常に新鮮です。本年もJCI、日本JC、関東地区協議会、神奈川ブロック協議会と様々な渉外事業があります。その機会を自ら掴み取り、己の為、家族の為、会社の為、そして活気ある相模原を創る為に可能性を拡げて頂きたいと思います。また、相模原JCは韓国釜山海雲台青年会議所と34年もの間交流を続けております。本年は韓国釜山海雲台青年会議所が創立40周年を迎えます。私たち相模原JCが2015年度に創立50周年を迎えた際には、多くのメンバーや歴代理事長、OBの皆様にお越し頂き、ご祝辞を頂きました事への感謝を込めて、今後もより一層の信頼関係を強化する為の交流を図って参ります。
学生時代の部活動やスポーツで例えるなら、市の大会を勝ち進めば県大会に進め、県大会の次には地区大会、全国大会へと進むことができる。果ては世界大会まで見えてくる。これと同じ仕組みで、青年会議所には出向という素晴らしい仕組みがあります。そこに進む為に必要なものは、技術や才能ではなく、情熱だけあれば十分です。私自身、出向の経験により大きく育てられました。出向したことで、今までは想像したこともなかった経験があり、一生続く良き友との出会いがあり、考えたこともない変化が自分に訪れたのを認識し、身の回り全てが機会であることを実感しました。青年会議所には様々な気付きや学びの機会がありますが、出向することでその機会が何倍にも増え、その機会から得られるものは計り知れない可能性を秘めています。是非とも多くのメンバーに出向して頂き、相模原青年会議所だけでなく、様々なステージで、様々な役割に挑戦して頂きたい。その中で訪れる全ての機会の一つひとつと真摯に向き合うことで、想像を超えた可能性が広がります。そして出向で学び得たものは後進にしっかりと引き継ぎ、今後もLOMから多くの出向者を輩出できる活気あるLOMを目指して参ります。

【情熱ある組織運営】

信頼され常に力強い運動を行う組織とは、健康でなければなりません。例えて、人体の健康を考える際、一番重要なのは心臓であります。心臓は血液を全身に巡らせるポンプの役割を担っており、止まれば人体は活動を停止します。組織におけるこの心臓にあたる部分が、総務と財務の役割であると考えます。組織とメンバーを支える総務は安定したリズムを刻む鼓動であり、LOMがメンバーから預かっている貴重な会費を血液に例えれば、この血液を絶え間なく全身に循環させるのが財務運営であると考えます。また、公益社団法人としてルールを遵守することは当然のことであり、諸事業の効果を最大限に引き出すために、相対支出と費用対効果の観点から、適正かつ厳正な予算及び決算の審査、加えて社会的信頼のある組織を追及するために、規則及びコンプライアンス等の議案審査会議を実施し、事業目的の達成を支援していきます。さらに、各委員会会計の透明性を高めるために、各委員会とコミュニケーションを図り、厳格に会計処理するよう徹底指導し、委員会運営を会計面から支援していきます。そして、より効率的な諸会議運営を確立するために、全ての審査手法及びマニュアルの検証、改善に取り組んで参ります。組織を構築しているのは、情熱を持ったメンバー一人ひとりです。ルールや適切な手順を遵守しながらも、熱い血の通った組織運営を行い、200名LOMとしての誇りを持ち、時代に即した組織体制を構築していきます。

【未来を描く】

2015年度、私たち相模原JCは第43回神奈川ブロック大会を主管し、創立50周年記念事業を開催致しました。その中で生まれる成長の機会は、様々な経験としてLOMの力となり、多くのリーダーを創り出し、個性を開花させました。全てのメンバーの気持ちが一つに集中し、情熱を傾けた結果、不可能を可能にすることが出来ました。私は、幸いにもその経験をさせて頂きましたが、そんな感動や達成感を、この先も残る多くのメンバーにも経験して欲しいと心から願っております。LOMを一個人として考えてみると、LOMの成長の機会を掴み取る為に挑戦していく事は、10年後の相模原を創造していく上で必要な経験であると思います。また、伝え教えは出来ても、想いを継承していく上では、経験に勝るものはないと思います。大会を開催する事の意味、それはメンバー各々で考え方の違いがあるはずです。しかし、過去の大会に関わった先輩諸氏の言葉の中には、夢を共有し挑戦した確かな思い出が、今もなお、色褪せずに残っていて、共に壁を乗り越えて生まれた強く太い絆は、変わらない友情をいまだに育んでいます。これは、私たちが大会実施で掴み取ることが出来る最大の財産であると思います。そして、「不連続の連続」であるJCの機会を活かす為の起爆剤は、まさしく大会開催の経験であり、その経験こそ、LOMを未来へ継承していく原動力であると信じています。2020年、2027年、相模原がどんなまちであるべきか、私たちがどういう団体であるのか、何を目指すのか、そのグランドデザインを大会誘致や出向政策も含めて、計画的に描きたいと思います。「伝統とは変革の連続」であり、変わり続けること、それこそがJCの本来の在るべき姿であり、私たちが、変えてはいけないものは、先輩諸氏から受け継いだ「志」のみであると確信しています。

【終わりに】

JCのつながりは、想像以上にたくさんの機会を生み出してくれます。そして、より高い次元の機会に挑戦していくことで、私たちの知識を確かな見識に変えていってくれます。大切なのは、互いの不得意、苦手分野に自らがどれだけ挑戦するかであり、一番つまらないことは、出来る人間が出来ることだけしかしない事です。未来は誰にも予想がつかないように、始めから出来ない、やれないと口に出すことこそ、自らの可能性を減らしてしまっているのです。自分にも出来るかもしれない。そんな「勘違い」こそ、私たち青年の持つ最大の魅力であり、壁をつくらず、ひとつでも多くの機会に自らが挑戦することで未来は拓けます。変化こそ、物事を前に進める絶対条件です。JCに失敗など無く、JAYCEEとしての勇気ある一歩は、未来へ向けた確かな一歩です。
今、この時、この場所で、この同志たちと。すべてに感謝し、人類への奉仕が人生最善の仕事であると信じ、青年らしく走り抜けていきましょう。