ビ ジ ョ ン
まちの活気は市民の笑顔から
共に築こう さがみはら
行 動 理 念
豊かな感性と心の結集
運 動 指 針
市民協働・地域参画意識向上への取組
-------- LOM運動指針改正の背景 --------
2001年にNPO法人制度が改革され全国各地にさまざまな専門知識を活かすボランティア団体が数多く生まれ、その専門性を活かしたボランティア団体の活動は多くの市民に注目されるようになりました。
これからは「青年会議所しかない時代」から「青年会議所もある時代」になると言われ、多くのボランティア団体と異なり活動に専門性を持ち合わせないことの不安から今後の青年会議所活動に対し、いわゆる「青年会議所不要論」という極端な考え方まで生まれるようになりました。
しかし、私たち(社)相模原青年会議所は従来の青年会議所活動に新たな視点を加えることによって、青年会議所活動が地域社会にとって、あるいは市民にとって、いつまでも有益であり続けることができると確信し、(社)相模原青年会議所の不変のテーマとして「豊かな感性と心の結集」を行動理念として2001年度LOM運動指針を策定しました。
この新たな視点とは、これからの青年会議所活動は青年会議所単体の活動にとどまることなく多くの市民やボランティア団体とともに地域の活力や特性を理解し、互いに支え補い合い多様化する市民の価値観を理解し合って活動するということです。そして、その視点をLOMビジョン「活力と心が通う共生社会を目指そう」とし、多くの市民やボランティア団体と協働した活動の必要性を運動指針である「まちづくりネットワークの構築」とし、そして青年会議所活動の有益性を常に確認しつつ真に地域にとって求められている活動を実践する意識を「LOMアイデンティティーの確立」と表現しました。
そして現在、私たち(社)相模原青年会議所メンバー一人ひとりの活動の意識の中には、LOMビジョンが求めた理念、運動指針が求めた活動の視点が常に取り込まれるようになりました。2001年度LOM運動指針が求めていたことは、青年会議所活動の具体的な方向性そのものではなく、実はその前提となる「活動意識の変革」でした。この意識はこれからの活動においても常に持ち続けることが必要です。
しかし、現在の地域社会をとりまく環境は常に変化し続けています。社会環境が変化し続けている以上、私たちの活動をいつまでもこの段階に留めることは許されず、さらに新しい視点をもって青年会議所活動をステップアップさせなければなりません。
2001年以降の社会に目を向けると、国家の権力を地方自治体に移して分散させる「地方分権」が進み、国庫支出金の減額と地方交付税の見直し、国から地方への税源移譲の三種類の改革を同時に進める「三位一体」の改革の本格化により、自治体の行財政運営における裁量権の拡大と「自己決定・自己責任の原則」に基づく「都市間競争」の時代に突入していきます。地方財政の悪化やライフスタイルの変化による市民ニーズの多様化や市民一人ひとりの価値観の細分化など多くの変化を遂げています。
私たちの相模原市においても津久井郡4町との合併により、市域の人口は70万人を超え、今後2010年の政令指定都市移行に向けて行政の本格的な取り組みがスタートしています。政令指定都市に移行されると、市民生活に関わりの深い道路、都市計画、教育行政など今まで県が行ってきた多くの役割を市が直接実施することが可能となります。
このような地域社会の激変期はまさにチャンスです。私たち青年会議所がどのような責任を果たせるのか、どのように活動ができるのかについてその方向性をしっかりと定め、これをメンバー一人ひとりが理解をし、共有し、そして時機を失することなく戦略的な活動をすることが必要であり、このような時期であるからこそメンバー一人ひとりの英知と勇気と情熱を結集するための新しいLOM運動指針が必要になるのです。
2001年度のLOM運動指針における「活動意識の変革」をベースに2007年度のLOM運動指針における「戦略化された活動の実践」を行い、さらに地域主権型社会の実現を目指して活動を推進していきましょう。
--------相模原市の概要--------
私たちの相模原市は2006年、2007年に市町村合併を行い、その市域は神奈川県内において2番目となり、人口においては70万人を超え、岡山市を抜き政令指定都市以外では日本一となりました。そして日本で唯一、中心市街地法の適用により都市核が複数(相模大野、橋本)存在しているためにへそのない町と言われています。また、多くの水資源施設を持ち、多くの自然を有しています。人口の増加については、東京へのベッドタウンであること、比較的自然に近くにあることから若年層世帯による相模原市に流入が続いていることなどがあげられます。しかしながら、昼夜間人口比率は86.7%となっており16万人以上の人が昼間他地域に通勤、通学をしています。また、若年層が比較的多いと思われる相模原市も2014年には、老年人口が20%を超えることが予想されています。
選挙の投票率に目を向けてみれば相模原市長選挙でさえ、50%を超えることはありません。市政に関する世論調査によれば、ボランティアの参加については約75%の人が参加したことがないと答えています。商業においては卸売業、小売業は年々減少傾向にあり、また生活保護を受けなければならない人は年々増加傾向にあり、それに要する財政支出も増え、少年犯罪においてはここ数年700件から1000件を推移しており全体の犯罪件数も1万件を超え、毎年10人前後の方が殺人による被害にあっています。そして旧相模原市における約5%の面積が米軍の施設に使われおり、近隣地域にも米軍の空軍基地がある為南部地域の方々は騒音に悩まされています。
さらに政令指定都市に移行するにあたり、私たち市民に対する行政サービスがどのように変化するのか、地域自治区を創るのにどのような都市内における分権をしていくのか、相模原市の中で起こりうる地域間格差を是正し地域独自のまちづくりをどのようにしていくのか、私たちの住む相模原市にこれだけの多くの課題があるのです。
------(社)相模原青年会議所が目指す明るい豊かな社会とは--------
私たちの
私たちの目指す明るい豊かな社会とは、まちに笑顔と活気があふれそこに住む誰もが将来に理想を持ち責任と自覚の基、自分達の力で具現化していくことを実感できるような社会であると考えます。このような地域社会を私たち青年会議所が率先して導いていかなければなりません。
2001年度に作成したLOM運動指針は多くのボランティア団体との連携をはかることが目的でした。LOM運動指針を実践し、(社)相模原青年会議所は多くのボランティア団体との関係を築き、この相模原市において我々の存在意義を多くの行政の方や市民の方から理解していただきました。今後の我々は明るい豊かな社会を実現すべく、多くの関係団体とも具体的な運動を協働して実践していかなければなりません。
--------運動のベース--------
もし、私たちが家を建てるときに、構造や設計は専門家に任せますが、どんな家に住みたいかは、自分たちの家族で考えるのではないでしょうか。地域も同じで、政策や施策は行政がしますが、市民である私たちが相模原市をどのようにしたいかを考えるべきなのです。そのために(社)相模原青年会議所は、三つのことを考え実践しなくてはなりません。一つ目は多くの市民の方々に、自分たちの市は自分たちが考え決定し、その結果の如何に問わず責任も自分たちがとるという意識を高める運動をすること。二つ目には、その考えを行政に反映していただくシステムを作ることです。三つ目は、私たち青年会議所において、今後の相模原市に対して、青年の英知と勇気と情熱をもって議論し、行政や市民に対して提言していくことです。
このためには、今迄以上に行政との連携を強化しなければなりませんし、今までに構築してきましたまちづくりネットワークを活用し、さらなる多くの市民と対話ができる環境づくりを青年会議所が率先して行動していかなければなりません。
さらに加えれば、私たちの運動は決してまちおこしではなく、相模原市全体が良くなるようなまちづくりが必要なのです。そのための運動は並大抵のことではありません。だからこそ継続的に運動を展開していくことこそが必要であり、そのために私たちはLOM運動指針を作成し日々活動していくのです。
--------市民意識の変革--------
私たちは、市民意識を高めるために、どの様な活動をしていくべきでしょうか。まず、私たちの国や地域の情報を的確に捉え市民と共に共有することが重要になります。現在、国や地域がどのような状況にあるのか、また我々市民にどのような影響を及ぼすのか、このような情報を伝えていくことです。これは現在活動をしています「公開討論会」が一つの例になりますが、さらにもう一歩進めてマニフェストに対する検証なども必要になります。このように市民自らが、選挙等を通して権利と義務を行使できる環境づくりを私たちが率先して行うことが必要です。
また、市民が個別の利益だけでなく全体の利益を考え、意見を発信しようという意識を作らなければなりません。今後、少子化になるにつれて歳入の減少及び歳出の増加による財政の悪化など、行政サービスは低下することが予想されます。そのような時代の到来にむけて市民自らがアイデアを出し、相模原市をより住み良いまちにするために市民の意識変革が必要不可欠であることを(社)相模原青年会議所から発信し、具体的な活動を展開していきます。
-------社会システムの改革------
2000年に地方分権一括法が施行され、中央集権型社会から地方分権へより一層推進されつつある中、未だに政治家や官僚さらには行政任せで地方自治を行っている状態です。国という行政体から地方の行政体に移行しただけで真の地域主権とはいえません。これは国と地方行政が主導となって我々市民対しトップダウンによる政策を行っているのです。きちんとした市民ニーズに対応できるとは考えられません。行政のスリム化や財源の強化には繋がると思われますが、我々青年会議所がめざす地域主権型社会になるのでしょうか。
(社)相模原青年会議所は、市民と行政が相互に対等な立場で協力していく社会への転換を図り市民が地域の主人公として主体的かつ積極的に地域づくりへの参画を促進するためのしくみづくりをすることが重要だと考えます。
我々の使命は市民がどのような地域にしたいのかという多くの声を行政に届けなくてはなりません。そのためには従来の町内会や自治体といった地縁的コミュニティやNPO、市民団体などの専門知識をもった関心縁的コミュニティなどを融合し、より新しい視点に立ったコミュニティを創造していき民意である声にしなくてはならないのです。この声を行政が信頼し、市政に反映できるような事業展開をしていきます。
新たな手法の一つとして(社)相模原青年会議所は、住民自治によるまちづくりを推進していくために、住民の参加による「市民討議会」を開催していきます。市民討議会とは市民から無作為抽出により参加者を募り、利害関係のない市民による討議を行います。その討議により公平中立な議論がなされ、本当に必要な意見が提出されると考えます。
このことは行政に対して政策を依存する形から市民が自立する形へと変わっていくのだと考えます。このような事業展開の継続によって相模原市の在るべき姿に一歩ずつ近づいていくのではないのでしょうか。
-----個性と魅力あふれる政令指定都市相模原 -----
相模原市は中核市から2010年に政令指定都市へ向けた新たな歩みが始まります。私たち(社)相模原青年会議所も、いままでの政令指定都市にないまちを目指し、水源施設や自然と都市が融合した新たなまちづくりを夢みて市民が参加、参画できるように個性と魅力あふれる政令指定都市相模原に向けて取り組みます。
相模原市には多種多様な面が多く、現在行政が進めている都市内分権を行政主導ではなく、市民意識の変革と社会システムの改革を行いながら各地域の特性を各地域の住民が考え、いくつもの個性をもつ相模原市を創りあげなければなりません。言い換えれば私たちは、地域住民の声を取り入れ民意を行政にどう反映させるかということを目的に市民が判断できる情報伝達と、市民がどのように考えているか情報収集を行い、事業を通じて政令指定都市に向けた区割りを考え、その後政令指定都市へ移行し新たな都市内分権を創造し各地域でしっかりまちづくりを民意で行うことが必要です。
また、ほかの地域の方が来てよかったと思われる側面的な内容ではなく、住んでいる、働いている我々市民が「このまちに住んで良かった」と満足するような
私たちは、政令指定都市に移行することが目的ではなく、政令指定都市に移行することで神奈川県から移譲される権限を充分に活かし、市民自らの参加によって地域それぞれの個性を活かした魅力あるまちを創り上げることが目標なのです。そのためにも青年会議所が市民と行政のパイプ役として活動してまいります。
--------終りに--------
私たち青年会議所の活動は、市民や行政に依頼をされて行うものではありません。しかしながら、このままでは私たちの地域やこの国が良くはなりませんし、悪くなるのは目に見えています。だからこそ私たち青年会議所の活動は、主体的に考え、行動していかなければなりません。そのためには一人ひとりの会員が、主体的に地域を良くするためにはどうしたらいいかという思いをもちながら活動に参加していくことが必要です。また、地域を良くするためにはどうしたらいいかという思いは活動を通して自分たちで感じていかなければなりません。私たち青年会議所には歴史や伝統がありますし、全国に700以上のネットワークを有しています。その歴史や伝統、ネットワークを活用し(社)相模原青年会議所のフィルターを通して感じることが大切です。
青年会議所の単年度制の弊害をよく耳にすることがあるでしょう。それは単なる言い訳でしかありません。我々の活動は単年度で語られるものは殆ど無く、このようにLOM運動指針を策定することでその弊害を無くす努力をしてきました。そして昨年より今年、今年より来年と未来に向って活動しています。新入会員が受けるベーシックセミナーにおいても、過去の内容を振り返り、一日も早く主体的に活動に参加できるようにするには、今後どうしたら良いのかという試行錯誤を繰り返してきました。さらに多くのメンバーとともにできる事業の構築をし、率先して活動ができる青年会議所を目指します。
私たち青年会議所が目指す明るい豊かな社会は、先述のようにとても大きな目標です。どれだけの人数が必要で、どれだけの労力を使わなければならないか皆目見当がつきません。だからこそ地域を良くするためにはどうしたらいいかという思いをもつ同志を一人でも多く募り、育て、私たちの目標を実現すべく素晴らしい地域を創造していかなければなりません。そのためには全会員が共通の認識をもつことが必要です。青年会議所の目的とは? 明るい豊かな社会とは? 何を通して実現するのか? そのためにどのような研修をしているのか? これらの問いに答えるためにも、このLOM運動指針は必要になるのです。新入会員を拡大しようとする時に、この答えを持たなくても入会する人はいるかもしれませんが、多種多様なニーズをもつ現代社会においてこの答えをもつことは必要であると考えています。
さて、この運動指針も何時の時代においても通用するものではありません。その変化の対応に必要なのはメンバー一人ひとりがもつ主体的にもつ地域を良くするためにはどうしたらいいかという想いです。時代が変わるにつれ運動指針も変化します。逆をいえば、時代が変わったのに運動指針が変わっていないということは、青年会議所の活動は時代に即していないことを意味します。変わることを怖れず、大きな目標に向かうことが青年であるという大志をもち活動をしていきましょう。時代を動かすのは私たち青年であるのです。
※ 2001年策定LOM運動指針の行動理念 豊かな感性と心の結集 ※
私たちはさまざまなきっかけで青年会議所という団体に所属しています。そして、ともにこの地域(まち)に暮らし、この地域(まち)で青年会議所運動を展開しております。その青年会議所運動は、独自の事業や個々の資質向上のための研修等さまざまです。新世紀を迎え目まぐるしく社会の変化がおきており、私たち自身の意識と行動も、社会の変化に合わせて見直しや原点を見つめ直すことが必要となるでしょう。そして今、(社)相模原青年会議所も原点に立ち返るべき時が来ていることを感じます。
青年会議所運動の原点とは、私たち一人ひとりの情熱ではないでしょうか。一人ひとりの情熱がまさに多くの人々の心を動かし、そしてその心に感動を与えるものだと思います。私たちは、一人ひとり「感性」を持ち寄り、豊かな社会の実現に向けて、情熱をもって行動してゆくべきだと考えます。
感性とは、「価値あるものに気づく感覚」です。人間は自分を取り巻く自然や社会環境に自ら働きかけたり、あるいは環境から感じ取ったりする経験・体験を通して自分を変えながら成長して行きます。私たちは、家庭や社会そして青年会議所の運動においても、自分ひとりでは何もできない事を知っています。いろいろな人に助けられながら自分が生きている事を知っています。自分の存在が自分以外とつながっていることを無意識に感じているはずです。私たちは青年会議所運動をとして個々の感性を磨き、メンバーそれぞれが心に共通の価値観をもって、愛する地域(まち)相模原のために行動していくべきです。
メンバーが感性を磨き共通の価値観をもって、より優れた青年会議所をするためには、メンバー全員が同じベクトルで青年会議所をしていかなくてはなりません。
そのためには、メンバー一人ひとりの青年会議所に対する理解や認識をより近づけていくというソフト面の努力と、青年会議所を通じて得られた一人の経験や知識が広くメンバーにいきわたるシステムの構築というハード面の整備が必要です。
そうすることによって、青年会議所活動を通じて、一人では得られない経験や知識を得るということができ、スキルアップされたメンバーが更にパワーアップさせるという相乗効果を生むことができるのです。
私たちの青年会議所活動は、すなわち人間力の結集です。この人間力を向上させることが私たちの住むこの地域(まち)を更に明るく豊かにしていくのです。そういう気概をもっていくべきであり、そうでなくてはならないのです。
青年会議所には「明るい豊かな社会を築きあげよう」という共通のマインドがあります。このマインドを単なるマインドで終わらせるのではなく、メンバー一人ひとりの努力で更に磨き輝かせていくことが活力ある青年会議所活動を生み出し、その活動が私たちの住むこの地域(まち)を活力ある、魅力ある地域(まち)へと導くのです。このマインドをもって終結した一人ひとりのメンバーが青年会議所活動の中からどのような意義を見出せるのかが全てへの第一歩なのです。地域(まち)のために、自分のために、青年会議所活動を通じて積極的にその意義を感じられるかを常に考えていくべきなのです。
青年会議所運動は奉仕の団体でもあるがゆえに、誰にも強制力はありません。メンバー個々の気持ちの有り様が大きく青年会議所運動を左右します。一生懸命やった結果は、仕事面でも生活面でも必ず自分に戻ってくる事を信じて、明日を信じる事の出来る夢を持ったメンバーが、自分自身を、家庭や社会を、私たちの住む地域(まち)をよりよい未来へと導きます。